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食が変えるあなたの健康生活とサルコペニア予防(菅野 康二)

フレイル、サルコペニアとは   サルコペニアは加齢に伴う骨格筋肉量減少および筋力低下のことを指します。また、サルコペニアによる筋肉量の低下は寝たきり・要介護状態、死亡等の生命予後と密接に関連しています。人生100年時代そ […]

朝ごはんがカラダづくりを助ける?(松田 優樹)

たんぱく質のタイミングと筋肉量の密接な関係  皆さんは「サルコペニア」という言葉を聞いたことがありますか?これは、加齢によって筋肉量が減少し、筋力が低下する状態を指します。例えば、階段を上るのが難しくなったり、ちょっとし […]

しっかり食べて筋力アップが健康長寿への道(野見山 崇)

3食しっかり食べる、間食しないが基本中の基本  “ダイエット”と聞くと辛い食事制限を思い起こすかもしれませんが、“ダイエット”には本来正しくしっかり食べるという意味も含まれます。健康長寿の為には正しくしっかり食べることが […]

慢性腎臓病と食事療法(坂口 悠介)

 近年、社会の高齢化にともない、慢性腎臓病が新たな国民病として注目されています。慢性腎臓病は成人の約10%が罹患する慢性疾患であり、日本では1000万人以上が慢性腎臓病であると推定されています。  慢性腎臓病は高血圧、糖 […]

便秘と治療(中倉 兵庫)

便秘  旧石器時代に狩猟生活から農耕生活を営むようになり、運動量が減少した紀元前1万年頃より人類は、便秘に悩まされているといわれています。 便秘は赤ちゃんからご老人まで幅広くどの年代にもよくみられます。20~60歳までは […]

インスリン不全症の早期検出と解消に役立つ標準食の意義と生活習慣病対策への期待(原納 優)

インスリンの作用  インスリンには多くの作用があり、血糖・脂肪(高脂血症)・血圧調節以外に食欲、体型、脂肪組織の分布、筋・骨の維持増強、認知症にも関与します。大別すると良(善玉)作用の低下と代償不良(悪玉)作用(分泌)の […]

人生を楽しみ、好きなものを食べて、元気に過ごすこと(大西 哲郎)

自分が好きなこと、好きなものを  私が糖尿病専門医として、健康で長生きの秘訣を食の観点から尋ねられたら、日頃患者さんにお伝えしていることは、「好きなことをやって、好きなもの食べて、元気で活き活き過ごすこと」です。これが実 […]

心と体が健幸になる食事(高橋 路子)

 理想的な食事・生活習慣とはどんなもの?と聞かれたら、「バランスの良い食事、良質な睡眠、適度な運動」と答えてくださる方が多いと思います。それでは「バランスのよい食事」というのは具体的にはどういうものでしょうか。 バランス […]

糖尿病の食事療法の注意点(高井 昌彦)

糖尿病の食事療法の基本は食事のバランスと全体の量です。 炭水化物の過多  よく糖尿病の患者さんが『お昼ご飯は日本蕎麦にしています』や『おにぎり二個にしています。』と言います。印象としては糖尿病のことを考えているなと思われ […]

ちょっとホネの折れない骨粗鬆症の話(永幡 研)

 骨は体を支える大切な役割を担っています。しかし、加齢とともに骨がもろくなる「骨粗鬆症」になると、骨折のリスクが高まります。骨粗鬆症を予防し、丈夫な骨を維持するには、食生活での工夫が欠かせません。  骨粗鬆症についてこん […]

加齢とタンパク摂取(勝山 修行)

 中国には「食薬同源」という言葉があります。人間が口にする食べ物も一種の薬と考え、病気を治すために食事を用いるという考え方です。日本では「医食同源」という言葉が一般的です。  「この食べ物や食事が健康に良い」というのは、 […]

食べて動いてサルコペニアを予防しよう!(大坂 貴史)

最近、日本人の高齢化が進んでいます  厚生労働省が令和4年に行った調査では平均寿命は男性81.05歳、女性87.09歳で、男女ともに世界でトップクラスです(参考文献 1)。私の外来も平均年齢が75歳です。  もちろん、元 […]

どっちがいいの?三角食べとばっかり食い(泉野 浩生)

 日本では、好き嫌いをなくすように、ごはん、汁物、おかずを順番に食べていく「三角食べ」が1970年代から教育されてきました。  しかし、フランス料理や会席料理をはじめとしたコース料理では、最初にスープが出てきて、サラダや […]

生活習慣病対策から低栄養予防へ食事を見直し(渡辺 克哉)

 若いころは、メタボや生活習慣病の対策などで野菜中心の食事が健康に良いといわれているが、年齢を重ねるにつれ、筋肉を作る力が弱くなってくるため、高エネルギー、高たんぱく質、また可能ならビタミンもしっかり摂ることができる食事 […]

腸から見る、食事による効果的な栄養補給(田附 裕子)

効果的な栄養補給って何?  健康を維持し、体を守るためには、栄養バランスの取れた食事が不可欠です。しかし、食事が私たちの健康に与える影響は、単に摂取した栄養素の量だけでなく、消化管からの消化・吸収も重要な要素です。  消 […]

認知症予防の栄養素(高畠 英昭)

認知症に対する薬物療法  最近(2023年12月)、「レケンビⓇ」(一般名:レカネマブ)というアルツハイマー病に対する新しい注射薬が発売されました。臨床試験(治験)では、病気の進行速度を27%緩やかにする効果が確認されて […]

糖尿病にならないための腸活、筋活方法(細井 雅之)

腸内環境と疾病  この10年ほど、腸内細菌が非常に注目されています。ヒトの大腸内にはおよそ1000種類で38兆個にもおよぶ腸内細菌が生息していると見積もられており、この数は、ヒトを構成する体細胞数30兆個よりも多いと言わ […]

サルコペニア・フレイルを予防する賢い食事術とは?(吉村 芳弘)

「以前とくらべて素食になったかな」 「筋肉が減ったかも」  70歳くらいになると、こんなことを口にする方は多いかもしれません。フレイルやサルコペニアになると身体的、心理的な衰えにより日常生活に支障がでます。  健康寿命を […]

脂肪肝を改善「地中海食」と肝硬変の栄養療法(白木 亮)

脂肪肝とは  脂肪肝という言葉、聞いたことがある人は多いでしょう。脂肪肝とは『余分な糖質や脂質が中性脂肪に変わり、肝臓に蓄積された状態』のことをいいます。生活習慣の乱れ(食べ過ぎ、運動不足など)によって発症することが多い […]

家族が気遣う在宅療養患者さんの食事と栄養(中村 幸伸)

どんなサポートが望ましいか  在宅療養中の患者さんにとって、家族の気遣いとサポートは非常に重要です。特に食事と栄養に気を配ることは、患者さんの体調改善や健康維持に直結します。在宅で療養されている患者さんのためには家族がど […]

在宅医療で大切な「食力」(中西 陽一 )

栄養が幸せのちからになる  在宅医療では様々な患者さんがいらっしゃいます。通院が困難となってしまっている患者さんが中心となるので、外出ができないことはもちろん自宅内での生活にも苦労していることが多いです。そのような患者さ […]

いつまでも口から食べて健康に ~見て、口にして心で楽しむ京介食の取り組み~(荒金 英樹)

はじめに  超高齢社会の招来とともに病気や加齢により食べる力が衰える摂食嚥下障害を持つ「患者さん」が急増、医療現場では大きな問題になっています。こうした経口摂取に問題がある「患者さん」に対して、病院では点滴や胃ろうに代表 […]

「微量ミネラル」の効果 (橋詰 直樹)

微量ミネラルについて  高齢者は、経口摂取量の低下や偏った食生活により、栄養素の摂取不足によって栄養素の欠乏に至る場合があります。栄養素の中てミネラルは酸素、炭素、水素、窒素の4つを除いた他の元素を呼び、特に微量ミネラル […]

食物繊維と腸内細菌 〜どうすればいいの?〜(藤岡 由夫)

1)はじめに  近年、食物繊維と腸内細菌叢(腸内フローラ)が注目されています。ヒトの腸には、総数で100兆個以上とされる腸内細菌叢(腸内フローラ)が存在し、数百種類以上の細菌から構成されています。腸内細菌叢(腸内フローラ […]

サルコペニアってなに?どうやったら予防できるの?(杉本 研)

サルコペニアって?  現在、日本の平均寿命は世界一ですが、それには死因となり得る病気が医療の進歩により治癒する割合が増加したことが関係しています。しかし、その一方で病気は治癒していても生活機能が低下して人の手を借りなけれ […]

腎臓を強くするための食べ物や食べ方(上月 正博)     

はじめに  腎臓は、食べ方の影響を特に受けやすい臓器です。わが国の慢性腎臓病(CKD)患者数は1,480万人で、国民の8人に1人が罹患する国民病です。しかも、70歳代の3人に1人、80歳以上の2人に1人はCKDです。そこ […]

低栄養対策に栄養と運動のコンビネーション(前田 圭介)

老年栄養という話題  高齢者の栄養問題は若い人の栄養問題と少し異なっていることが話題になっています。従来、栄養と聞けば「健康増進のためのバランスの良い食生活」「持病の治療に最適な特別な配慮をした食事」「栄養素サプリメント […]

楽しく食べて歩いて話すことが健康の源(岡田 晋吾)    

 私も還暦を過ぎて老後の生活が考えるようになってきました。毎日の外来や在宅の現場で診ている高齢の患者さんたちを以前よりも身近に感じる年頃でもあります。お元気な高齢者の方々から学ぶことはたくさんあります。 患者さんから学ぶ […]

心臓病の予防と治療のための食事(小笹 寧子)       

全ての心臓病の終末像-心不全  心不全とは、「心臓がわるいために、息切れやむくみがおこり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義されます。一般的には、「生命を縮める病気」と言えば、癌のほうがよく知られており、心不全と […]

「脂」と「糖」と上手くつき合おう(栁内 秀勝)        

 脂肪や糖を過剰に摂取することは、肥満・メタボリックシンドロームに始まり、高血圧、糖尿病、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患などを誘発します。しかしながら、「脂質」や「糖」の摂取を極端に控えるとことも健康被害の原因となります。 […]

日々の食事・栄養が超高齢社会の日本を救う??(吉田 貞夫)

日本は、世界でも最も高齢化が進んだ国  日本は、急速に高齢化が進み、世界でも最も高齢化率の高い国といわれています。日本の医療・介護スタッフは、日々、高齢者の患者さんに寄り添って、超高齢社会のさまざまな問題に立ち向かってい […]

元気に長生きするために(犬飼 道雄)          

 岡山で多くの公民館をめぐり、「元気に長生きするために~よく食べて・よく動く~」という講演をしてきました。参加される多くの方々は、“死ぬまで元気でいたい!どうしたらえんな?”と皆さんおっしゃります。  日本では、健康寿命 […]

無理のない食環境のチョイス(多田 紀夫)        

 健康維持を目指す方策を食生活に生かすため、2つの戒め(いましめ)を説くことで日頃、患者さんに接しています。その1つは「食行動」の戒めであり、もう1つは「食材選択」の戒めです。 「食行動」の戒めは、食事パターンを正して過 […]

低栄養・フレイル・サルコペニアの予防に役立つリハビリテーション栄養(若林 秀隆)

フレイル・サルコペニアとは  フレイルとは、生活機能が健常ではないが要介護状態やねたきりでもないという中間の状態です。歩行やトイレといった身の回りの動作は自分でできますが、家事の一部や仕事には介助が必要な状態です。フレイ […]

「時間栄養学」で「脳」を守り健康寿命を延ばそう(大和田 潔)

食物繊維の大切さ  私は脳神経内科医であり総合内科専門医です。写真(図1)は脳MRIの断面図ですが複雑なネットワークでできている脳はダメージを受けると回復させることができません。  健康寿命を延ばして「機能する体を維持」 […]

ポリフェノールの効能(近藤 和雄)           

 ポリフェノールなる用語は、1990年初頭まで一般にはもちろん専門家の間でも知る人は極めて少なかった。それが私の赤ワイン、ココアの摂取によりLDLの酸化変性を抑制するという研究成果をきっかけにして、赤ワイン、ココアの成分 […]

明日の若さと健康を守るミネラル「亜鉛」(西牟田 守)  

 食事中に含まれる必須微量栄養素(ビタミン類やミネラル)の働きが明らかになりつつあり、栄養素に関する新しい情報があふれています。ここでは、それらを正しく理解し、食生活に生かしてゆくために、ミネラル、とくに、微量元素につい […]

マグネシウムとタウリンは長生きの秘訣(横田 邦信)      

私のおススメ健康法 和食、洋食を問わず、一般に朝食は重要な栄養素を豊富に含むので、朝食は抜かない食習慣(1日3食)を基本にします。そして朝食をしっかり(少し時間を掛けて良く噛む)取り、3食とも主食、主菜・副菜をバランス良 […]